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女性が苦手

女性不信になる経験も

誰もが恋愛を楽しんでいるうちに40代になってしまったというわけではない。恋愛に不慣れで異性に対して積極的になれない40代もたくさんいる。女性に憧れはもっているが、現実的にはどう接したらいいかわからない。そもそも人間関係を築くのが苦手で、女性関係はさらに苦手という男性は少なからずいる。 「男兄弟3人の末っ子として育って、中学からは男子校。大学は工学部でした。ずっと男友だちとつるんでばかりいたので、大学時代も恋人はできませんでしたね。女性と言えば接するのは母親だけでした」 ナオキさん(46歳)はそう言う。 大学を卒業すると、とある研究所に就職したが、そこもまた男性が圧倒的に多い職場だった。彼の配属された部署は、7人中、女性がひとりだけ。その彼女は、いい意味で「女性」を感じさせないタイプだったので、気にすることなく仕事に没頭できた。 そう、ナオキさんは女性が嫌いというわけではないのだ。むしろ、気になってたまらない存在。だからこそ女性に自分の気持ちを話したりさらしたりすることができない。 「高校時代、友人に誘われて断り切れずに女子校の文化祭に行ったことがあるんです。友人たちはさっさと気になる発表会へ行ったり、カフェに行って女子たちとしゃべったりしているんですが、僕はどちらもできなくて。ずっと教室を回って、さまざまな展示を見ていました。 天体関係の展示を見ていたら、『興味あります?』と女子に話しかけられたんですが、『あ、いえ』と口ごもって逃げてしまいました。結局、あのときは友人たちを置いてひとりで先に帰ってしまった。あれが女性が苦手だと決定的に自分で認識したときだと思います」 なぜ女性が苦手なのか。それは裏返しで、自意識過剰なのだとナオキさんは分析する。モテたい気持ちはあるのだ。だが、実際には緊張して何も話せない、自分の薄っぺらさを見抜かれてしまう恐怖感にさいなまれもする。 「ただ、30歳のときに、このまままったく女性経験がないのは寂しすぎると思ったんです。それで大学時代の友人に勇気を出して相談、『大丈夫だよ』と風俗に連れて行かれました。その1回で、女性経験がないというコンプレックスからは逃れられたんですが、それ以降も恋はできなかった」30代前半、何度か気になる女性がいたことがある。ただ「つきあう」ことにはならなかった。どうやってアプローチしたらいいかわからなかったのだ。 30代後半のころ、近づいてきてくれた女性がいた。 「そのころ部署が変わって、外部の人とも接するような仕事になったんです。そんな仕事の過程で知り合った女性でした。 彼女と、僕の上司と僕の3人で打ち合わせをする予定だったんですが、上司が外出して帰社が遅れたんです。僕は世間話も苦手なんですが、彼女はすごく気軽に話してくれて。 『私、映画が好きなんですが、最近、何か観ました?』と聞かれて、たまたまその数日前に観た映画のことを話したら、とても興味をもって、いろいろ質問されたんです。聞き上手の彼女だったから、自分でも信じられないくらいしゃべってしまいました」 その日の夕方、彼女からメールが来た。今度一緒に映画でも行きませんか、と。彼はすっかりその気になり、いつがいいかと返信した。 「彼女からも返事が来て、1週間後くらいに一緒に映画に行きました。帰りに食事もして、けっこう盛り上がったんですよ。でもそれからメールをしても返事がないし、電話しても出ない。 その1ヶ月後、彼女が結婚したと聞きました。あのアプローチは何だったんだろうと思ったし、女性は信用できないとも思いましたね」